〒891-2103
鹿児島県垂水市市木99
☎32-0364
葛迫製油所は国道220号線元垂水の海側にある。創業は昭和30年代で60年のれきしがある。春は菜種油を絞り、秋は椿油を絞っている。菜種は乾燥させた物を炒ってから絞る。椿は蒸してから絞る。県内の多くの製油所が生計が成り立たず閉めたが先代が元気で最近まで創業していたため2代目が引き継いだ(2代目は3期12年垂水市会議員)
椿の製油は今から最盛期に入る。建物の中に入ると何とも例えようのない(ココア?)の香りがして先代が創業当時に求めた機械がゆっくりゆっくり椿の実から出る油を絞っている。この機械5年に一回中の部品だけを交換して大事に使っている。今葛迫製油所で稼働している機械類は誰も作り手がいないのだそうです。
今持ち込まれる椿の実は6キロで1升瓶1本です。製油所が全国的にも少なくまた職人さんも絶え、遠く沖縄、東京辺りからも実が送られてきて製油して加工賃をいただき、瓶に詰めて発送するのだそうです。
乾燥した椿の実を前日に蒸してよく冷めてから絞り機でゆっくり絞り蒲生和紙80枚を重ね,漉す。一日50本ぐらいしか絞れない。
工場で黙々と作業をしている若者(24歳)は息子さんだと思っていたら従業員のN君で娘さん2人は隣町に嫁いでしまいこの若者に3代目を引き継いでほしいのだそうです。
椿油は薬剤師さんがブレンドして化粧品、シャンプーに使われている。(うちの椿油は10年たっても変わらない」と言われる。絞りたてを試食した。胃潰瘍,胃腸に効くらしい。まろやかで、ふんわりとした舌触りで飲みやすかった。
一升瓶 8400円 五合瓶 4500円 ニ合瓶 1800円 化粧瓶 1200円
垂水市内では道の駅、ホテルアザレア、森の駅で販売
問い合わせ 葛迫製油所 099432-0364
近い将来、垂水観光協会の物産館でもネット販売予定です。
帰り際に社長が「儲からなくてもいい、食えるだけあれば、あとはこの若者が一人前に育ってくれれば」ポツリと言われた。