2025年2月2日旧有馬邸において第五回 日本遺産「垂水麓」祭りが開催されました。
これは、垂水麓の魅力発信を目的に日本遺産「薩摩の武士が生きた町」魅力発信推進協議会垂水支部が企画したものです。
麓とは江戸時代武士の住いがあった所で、垂水麓は現在の垂水小学校周辺です。
垂水麓の特徴は、現在もその末裔の方々が多く住んでいる事です。よって文化・習慣などが色濃く残っており、旧家からは貴重な古文書なども発見されています。武術はもちろん、和歌・書・生け花・茶道・蹴鞠なども学んでおられ今も市立図書館にはその一部が収蔵されています。
今回は武士の生活の一部を体験してみようと、垂水人形の絵付体験・お茶体験・草鞋作り体験を企画しました。
垂水人形の絵付体験は、小学生や他県の方々まで午前・午後と5名ずつ予約をいただき、招き猫の絵付けをしました。
垂水人形は、江戸期には下級武士の内職として作られていたと言われ、江戸末期には20軒程で作成していたといいます。
お茶体験は、地域おこし協力隊の協力をいただき実施しました。お茶菓子は、節分の日にちなみ真っ赤な鬼さんの顔の和菓子です。
食べてしまうにはもったいないような。でもおいしくいただきました。
天候にも恵まれ、あたたかい庭にテントを張り、10組のみなさんが草鞋作りを体験しました。
当日は、佐土原入城420年の実行委員の皆様も垂水島津家の墓参りの後参加してくださいました。1604年垂水島津家2代以久公が徳川家康公から佐土原3万石を拝領し、50人の家臣団と3日がかりで佐土原へ向かわれるときも草鞋をはいていかれた事でしょう。
1日だけの体験でしたが、先人達の苦労に思いをはせるひとときになりました。

