ルーツ探しの旅(町田家)

2025年3月31日、年度末のあわただしい中、市役所から「今、町田一平翁の子孫にあたる方がお墓を訪ねて来ていらっしゃいますが案内してくださいませんか」という依頼がありました。
お会いすると、神奈川県から来られた町田六男氏の娘さんで、以前市報の「たるみず歴史・文化散歩」(令和6年1月号掲載)にも書いた町田一平翁の孫にあたる方々でした。

町田一平翁は、温州みかんを垂水に普及させ、鹿屋農業高校を鹿屋に誘致し、また、自ら作った発動機船(垂水汽船)を就航させるなど大隅半島の発展に尽力した方です。
また、息子四郎氏(六男氏の兄)は教育長・市長を二期務めた方です。

父六男氏から垂水における町田家についていろいろ聞かされていた娘さんは、いつか家族で垂水を訪ねたいと願っていました。
春休みを利用し、夫・息子二人・孫の総勢10名によるルーツ探しの旅に来られたそうです。

一平翁の胸像、明治初期までの屋敷跡である垂水高校、神童と呼ばれた翁の出身校である垂水小学校、叔父(四郎氏)の屋敷跡、そして最後に島津家墓所近くの町田家の墓で代々垂水のために活躍されたご先祖の名前を刻んだ墓石を見つけ、父六男氏から聞いた方々が実在したことを実感されたようです。
                              (観光協会会員 川﨑)