12月17日「垂水文芸集団「七岳」20周年記念講演会に誘っていただいた。年一回発行される垂水発信の文芸誌で、ここ数年S氏からいただいて読んでいる。
講演されたのは鹿屋市で「火山地帯」という同人誌をだしていらっしゃるTさんです。お話をうかがっているうちに団塊世代独特の雰囲気が自分と重なり昭和40年代にタイムスリップしました。
19歳、夢が見えない、金はない、仕事が面白くない、彼女無しで出会ったのが太宰治の「人間失格」だった。すっかり太宰治の虜になり読書にのめりこんだ。友人4人で三畳一間の安アパートをアジトに一晩じゅう語り明かした。
その後故郷に帰り仕事の傍ら「火山地帯」に属し今現在鹿屋市立図書館の館長さんや講座を開設されている。
世界中で一番表現豊かな国は日本ではないか?漢字、ひらがな、かたかな、それらを大切に好きな小説が書ける事は素晴らしいといわれた。
閉会後今までの同人誌「火山地帯」を数冊頂いた。早速T氏の小説を2遍読んだ。柔らかな文章で身近な大隅半島の風景が描かれいっきに引き込まれた。売れる売れないの尺度でしか評価されないご時世だが多くの同人誌の皆さんの本をよんでみたくなった。