垂水の家系図に興味をもったきっかけは市内にあった「K」という履物店の奥さまの旧姓が「小田」でした。店先で資料館で働いているという話から「実は小田家の法事の祭、家紋を観た神主の川上典夫さんが『おまんさあやどん家紋の園内揚羽蝶は垂水では一番古い家系じゃんが、わたしが調べてあげもんで』と言われたが間もなく亡くなった。わかる範囲でいいから調べてくれんね」と言われた。早速垂水諸家系図を観ると「小田家」が載っている。
「小田家 -藤原姓 紋所園内揚羽蝶 大職冠(だいしょくかん)鎌足後胤小田駿河守知重十代之孫とある
大職冠鎌足とは647年~685年まで日本でもちいられた冠位で史上藤原鎌足だけが授かった冠位
垂水小田家とは
初代ー1300年国分に国の役所がおかれ、8つの省庁がありその中に民部少輔役人として国分にきた。
4代―天正21年(1573)垂水島津家2代以久、4代久信に仕える
7代―正保5年(1648)垂水島津家成就院(祈祷所)の御代僧、その後太守19代光久の命により典薬として岩崎に宅地を賜う
12代ー文化4年御側医師,天保11年(1840)奥御用人格
一言 どの流れかは定かではないが現在垂水に紋所が揚羽蝶の小田家が数軒ある。
平成22年垂水島津家400年事業の際はK履き物店の御夫婦が中心になり親戚一同に声かけしてくださりたくさんの浄財をいただきました。
驚いた事に一族の中には8名の薬剤師(典薬)がいらっしゃるそうです。