2月1日南日本新聞「南風禄」から
宮崎市北部の佐土原地区はかって島津氏が治める佐土原藩だった。初代藩主、島津以久が大隅垂水から日向佐土原城に移り住んでから今年で410年になる。佐土原は伊東氏の領地だったが1579年から島津氏の勢力圏になった。関ヶ原の戦いで一時天領になったが以久が徳川家康から佐土原3万石を与えられ1604年に入城、幕末まで島津氏が統治した。宮崎市と合併する前の旧佐土原町は390年と400年の節目に(入城再現の旅」を実施している。郷土の歴史をたどる旅には約400人が参加し、以久が歩んだ約140キロのほぼ全行程を8日間かけて踏破したというから、頭が下がる。佐土原で醸造会社を営む水浦達弘さんは2度ともこのルーツを探る旅に参加した。「先人達が来た道を歩くことで、歴史の重みをかみしめることが出来た。。おかげで鹿児島には親近感を感じる」と語る。宮崎市は入城410年記念のイベントを8日から4日間の日程で行う。。垂水市で初日にある前夜祭には水浦さんら50人が佐土原から出向き旧交を温める。一行は垂水や霧島、宮崎等,計20キロを武者姿で練り歩く予定だ。宮崎市佐土原になって初の節目事業でもある。平成の大合併を機に旧町の歴史や文化の風化が懸念されている。地域の伝統を再確認する取り組みが続き、両県の絆がさらに深まることを期待したい。
空き家が増えて今回の行列の中心地の石垣が草ぼうぼうでした。上馬場振興会の役員さんがボランテァできれいに清掃して下さいました。メンバーの中には垂水島津家に仕えた家臣(町田、宮迫、大山、石川、橋口)の流れの人が・・・・有り難いことです。
9日、垂水小学校を武者行列が島津墓地にむけて9:30頃出発します。是非ご覧ください。