本町商店(川井田家)のお宝

 [土人形展」の実行委員会をNPO法人まちづくり垂水「文行館」で開いた。いよいよ1ヶ月後に迫り、事業内容も具体的になりここ文行館の理事長川井田家にある御宝を蔵から出す作業をした。

 本町商店街は今から300年以上前、垂水島津家9代貴儔公が伊地知家の家臣だった24軒の(大迫宮田、川畑、川井田)家を御用商人としてこの地に住まわせた。明治になり暮らして行けなくなったお侍さんに救済の手を差し伸べた。川井田孜氏の両親の結婚式(昭和10年)に使われた金屏風で昭和24年6月3日大隅巡幸の際役場に立ち寄られた昭和天皇の時、この屏風が使われたという。今回その金屏風を65年ぶりに蔵からとりだし、着物のバックに使おうというものです。

 「ネズミがかじって使えないかも」と事前に出してもらった。特注の長持ちに入り綺麗に収納してあり65年前の物とは思えない。

 会長自身からは聞いたことはなかったが親戚のK氏はこれも歴史の1ページだからどこかで知ってもらう必要があるといわれていた。いきさつが分かる会長も70代後半です次の世代へ語り継ぐべき時にきている。

  ちなみに会長のお母さんは鹿児島大空襲に遭い帰らぬ人、お父さんは戦地で玉砕されたのだという。どんな思いでこの金屏風をみていらっしゃるのか・・・