今から７２年前の２月６日９：００頃垂水港沖合で沈没した第六垂水丸の犠牲者は５３４人です。

時々遺族の方々が慰霊碑にお参りされます。今回も名古屋から７０代の御兄妹が家族４人で来られました。　問い合わせの際に「資料館に当時の写真や遺品も展示しています。よかったらおいで下さい」と案内しておきました。雨降る中お母さんと１６歳のお姉さんの名前を見つけ、当時の様子を語られました。

　お母さん３６歳、お姉さん１６歳で船に乗られたそうです。前年に医者だったお父さんを霧島ホテルの崖崩れで亡くしたばかり、５歳、７歳ぐらい、一番下の弟さんは１歳だったそうです。母方の祖母に大切に育てられたそうですが両親を相次いで亡くした悲しみはいかばかりだったのでしょう。

　当時の新聞記事や毎年供養して下さる光源寺の和尚さんの新聞記事、「雲の文字」の原稿など差し上げました。どうか御両親の分まで長生きして幸せにと願わずには居られません。

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