新城の六月灯

 7月に入ると鹿児島は夏の風物詩「六月灯」が各地で行われる。「六月灯」は鹿児島県と宮崎県都城市だけの夏祭りだそうです。島津家19代光久が鹿児島新照院のお寺に観音堂を再建、旧暦の6月18日に沿道に灯篭を点けさせたのが始まりだそうだ。

 垂水も各地域の神社で六月灯がおこなわれるが、今年は雨で中止になる所が多かった。新城地区の六月灯は大盛況で面白いよと昨年からお誘いを受けていた。 

 神貫神社近くの鉄道公園で夕方6:00から始まる。司会者は地元新城郵便局長の奥さまだとか、出し物の合間をうまく利用しながら、新城のPRをしておられる。(プロも顔負け??)

 フードコートも全て地元の若者グループです。振興会が中心になり実行委員会が会場設営全般を取り仕切っている。地区民は男子400名女子600名ぐらいだそうです。

 郷土芸能の宝庫で「スコップ三味線」「浦ん川内の陣鼓節」「新城小学校の「鎌手踊り」「御所の庭」等地域外からのゲストは要らないくらい芸達者ぞろいでした。

 一枚100円の抽選券は空くじなしとかで旧南中学校跡に従業員のアパートを建てた「財宝」さんや「八千代伝」さん「大山青果」「坪内青果」等からの協賛金をいただき豪華景品もあり盛り上がりました。

 こぼれ話

 新城は垂水島津家の分家「新城島津家」4700石です。新城郷土史研究家のY氏によると『1日郷士』(ヒシテゴシ)という言葉が残っており一日は殿さまに奉仕、一日は自分達の農業をするという精神はいまだにあるのだという。(そういえば用もないのに新城公民館には地域のおじさま達が何時も5.6人いらっしゃる??昔から文化面、子弟の学業には力を入れる地域です。