垂水のひな祭りは一月遅れの4月3日です。節句には(ようかん、ふくれ、べったい、かるかん)など各家庭で作られていた。最近では作る家もほとんどないが高峠のある大野集落で4,5軒昔ながらの方法で作っている家に手伝いにいった。
昔ながらのかまどに薪(火力を上げるためにカタギといわれる種類の木を半分乾いた状態で使う)を燃やし大野採れた小豆を使用(ようかん)前日までは大野の山に地生していた自然薯(かるかん)自家用の米を精米した米粉(これがし)6時間以上蒸す(べったい)など約50個作った。
3日がかりで作るこれらのお菓子、昭和50年頃まで垂水ではほとんどの家庭で作られていた。今ではいつでも和菓子屋さんに売っているので珍しくもないが子供の頃は楽しみだった。
4月4日は「おんだんこらまつり)と決まっていておやつにもって祭りに行ったものです。