垂水は今田植えの真っ最中です。田植えが6月で10月一杯で獲りいれが終わります。その後の田んぼには麦や菜種が植えられ5月に収穫します。収穫した麦は小麦粉、味噌、醤油などの原料として出荷し農家の大きな収入源でした。
自家用に保存された麦は1年間の小麦粉やそのままの主食として麦ごはんになります。今は節分に麦ごはんが食べられますが垂水はこの時期(6月~8月)に『むっの飯』として冷汁をかけて食べました。
昭和30年代、水之上地区に嫁いだ姉宅は大家族(10人)で主食は大きな釜で炊く麦ごはんでした。大きなへちま並みのキュウリを塩もみし冷汁をかけて食べました。それぞれの家庭で汁の作り方はちがいますがいきいきサロンの皆さまのアドバイスをいただきながら再現してみました。
ちょっと一言
昭和40年頃の総理大臣は「貧乏人は麦を食え」などと暴言を吐いた。国民の麦飯に対するイメージが麦飯イコール貧乏だった。今健康食品として見直されてはいるが食べ方を工夫しないとぱさぱさしてたべにくい。昔の主婦が麦飯をいかにおいしく食べさすか考えた結果が冷汁に季節の葱、青シソ、キュウリを彩りにし、夏バテ防止をはかったのだろう。。