8月20日(火)平成25年度鹿児島県教育庁文化財課による研修講座がありました。「地域や学校で活かそう!故郷の文化財」という内容で9:30~3:30まで講義を受けました。
「文化財」とはごく一部の学識経験者、歴史専門家が研究するものととらえられていました。しかし最近は観光の中に歴史あり、子供達の郷土学習に歴史が必要とされる時代へと変化しています。
事例発表の中に曽於市にある生徒数40名足らずの小規模校の校長先生が埋蔵文化財を使って児童や父兄をまきこんで取り組まれた事例が紹介されました。
発表の時間に合わせて30名程の児童が会場に入ってきました。(大人の研修会では見かけない)今から発表される校長先生の学校の子供達です。壇上に立たれた校長先生をみるなり「あっ、校長せんせいだ」と大喜びの低学年の子。様子から察するに校長先生には知らせてなかったようです。発表前に「子供達が1時間静かに出来るか・・・・」と心配されましたが、一言も無駄話せず自分達の学校の事を映像で静かに見ていました。学校のカリキュラムの中でこれだけの取り組みを実現させるにはたいへんな努力、先生、父兄、子供達の協力があったようです。最後の結びに『郷土を愛する子供達を郷土の文化財で育てよう』と仰いました。気のせいでしょうか?校長先生の目に涙が…学校からこの会場までは約一時間かかります。発表を見せたいという親が手分けして引率してきたそうです。
午後から垂水市の文化財に対する取り組みの発表があり最後に東川隆太郎さんの「故郷の宝、文化財の魅力」と題して講演されました。昼食後は眠くなるのですが、今日に限っては眠気ゼロでした。