今でしょ、垂水のだごじゅい

今でしょう、垂水のだごじゅい-1

 垂水には5月中旬から6月いっぱい大名竹の筍が採れる。特に山間部の集落は新城、野久妻,段、牛根、大野地区など人が住まなくなった廃屋には大名竹が情け容赦なく自生している。

大名竹の筍が出るころ、新じゃが、新小麦が収穫期を迎むかえる。昭和の初め、大家族の食卓は少々のおかずでは賄えないとき大鍋で「だごじゅい」を作っていた。

今でも大名竹の筍を見ると作りたくなり、母の作り方を見よう見まねで食卓にのせる。大野地区は6月末から旬を迎え集落内を歩くとにょこにょこと出ている。一寸竹山に入るといのししの掘った後がある。

掘ったばかりの筍の香りはなんともいえない。最近は新小麦粉は作る人がいないので地元でも手にはいりにくい。

今でしょう、垂水のだごじゅい-2
今でしょう、垂水のだごじゅい-2