たった100人足らずの集落が総理大臣賞

たった100人足らずの集落が総理大臣賞-1

 10月20日、南日本新聞の経済面に「大野地区公民館(垂水)総理大臣賞を受賞」と掲載された。

 平成16年農林水産祭むらづくり部門で天皇杯に次ぐ内閣総理大臣賞を受賞した。わずか100人足らず、それも75歳以上が半数を占める中、昔から作られているサツマイモがヒット商品として注目を集めている。

 この大野集落は大正3年の桜島大噴火の時田畑や住まいを失った人達が翌年に開拓団として入植、原野を開墾した2代目~3代目です。又それ以前に鹿児島大学農学部の演習林がありお互い共存してきました。。大野集落が消滅することなく現在に至っているのは鹿児島大学演習林の伐採、植林、手入れなどを地元住民の雇用につながっている事も幸いしている。住民と鹿大演習林の事務所は昔からお互い助け合い生活している。大野小中学校が生徒減少で閉校になった時も真っ先に協力してくださったのは鹿大のI先生でした。地元の若きリーダ達の活躍、昼間の農作業の疲れをものともせずサツマイモを使った商品づくりをするお母さん達「若葉グループ」の皆さんおめでとうございます。

 標高550Mの高原で作られるサツマイモは収穫して畑に穴を掘り保存すると熟成し糖度が30度以上になるものでこの地域ならでは商品です。(子供の頃、学校から帰ると大きなジュラルミンの釜にどっさり煮てあり、釜の底は飴状になっていた。我々世代にとっては貧乏な味?だった・・・)それが今集落のヒット商品として12月のいきいき祭りにはこのサツマイモを求めて一番多い年は3000人がきて下さった。

 地域の高齢者の方々も昔から作っているカラ芋がこんなに喜ばれ、収入につながり市街地に住む子供、孫達も応援にきてくれるとあって地域の畑は荒れていない。

 台風16号の被害も大きかった。水源地ががけ崩れ、県道も通行不能となった。いち早くボランテアにかけつけてくれたのは鹿大演習林に実習に来た学生さんでした。

 大野集落の皆さんおめでとうございます。